名探偵の掟
1996年 講談社
12の話が連作になっています
知る人ぞ知る、大河原警部と天下一大五郎シリーズでもあります
この時期には、この手の皮肉な作品を多く書いています
デビューして、「秘密」の大ヒットを出す直前と言う時期ですね
この本を読んだ時はこんなことを書いても良いのだろうかとビックリしましたが、東野圭吾さんご自身もまさかこの手の本が受けると思わなかったそうです
内容は、抱腹絶倒ですが、こんなにおちょくって良いのだろうかと思いながら読むことになります
何をおちょくっているのかと言うと、ミステリー作家あるいはミステリー業界です
実は、おちょくっていると言うよりも批判しているという内容です
安易なトリックや、いかにも本格推理ですという作品に対して痛烈な批判をしています
しかし、批判だけではなくて、東野さんご自身でも、「これならどうだ」という作品を数多く発表しているという点が、さらに強烈な批判となっています
例えば、意外性はあるがあまりにも不自然な閉ざされた空間を皮肉っていますが、ご自身の作品群でいままでになかった閉鎖方法を披露しています
後にテレビドラマ化されましたが、東野さん本人も言われているように、この作品がドラマになるのか?という疑問はあります(私はドラマは見ていませんが)
面白おかしいストーリーにはなるでしょうが、痛烈な批判が出来るのかどうか・・・
ドラマを見た方は感想をコメントしてください